花物語

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カテゴリ:短歌(2004)( 89 )

2004-12-24~29 雪の日に

我が内の聖母(マリア)の前にひざまずき静かに感謝の祈りを捧ぐ

君の目に映る私をもう一度見つめ返して返事をしよう

キッチンにふわふわ白い湯気を立て大根を煮る 透きとおるまで


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by f-doll | 2005-04-02 21:20 | 短歌(2004)

2004-12-20~23 裸木

校庭に咲く気の早い水仙が見ているドッチドールの試合

葉をすべて落とし空へと背伸びする桜木の枝 銀の煌めき

青空に根を張るごとく裸木はただひたすらに枝を伸ばしぬ


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by f-doll | 2005-04-02 21:17 | 短歌(2004)

2004-12-17~19 山帰来(さんきらい)

あたたかい場所をめざして人はみな足早にゆく極月の夜

大好きなにんじん畑に放された小さな白いウサギのように

誰を待つ赤く実りて山帰来(さんきらい)


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by f-doll | 2005-04-02 21:14 | 短歌(2004)

2004-12-14~16 公園の木の枝に

目に胸に今もたしかに焼きついているよ私の“少年時代”

心には君を想った残像が薄桃色の細い尾を引く

霜月に公園の木の枝にいたカゴから逃げたインコのように


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by f-doll | 2005-04-02 21:11 | 短歌(2004)

2004-12-10~13 空色のパンジー

チェシャ猫のように自分の笑顔だけ闇に残して消えてゆければ

散る気などないよと笑う銀杏の木

その細い枝に明るい金色の実をかかげおり今年花梨は

ベランダに並べて置こう六鉢の空の色したパンジーを買う


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by f-doll | 2005-04-02 20:55 | 短歌(2004)

2004-12-07~09 夢旅人

降りてゆき一人見つめる煮えたぎり赤く泡立つ地獄の釜を

先月にあったいやなこと とりあえず なかったことにしようと思う

いつだって優しいものに覆われて温かいものに守られている


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by f-doll | 2005-04-02 20:52 | 短歌(2004)

2004-12-02~05 金銀杏

“失えぬ”“顧みぬ”ためぶつけあう ただ真っ直ぐにすべてを込めて

黄金色 空にささげて銀杏の木

マンボウがにやにや笑ってゆき過ぎる水族館を君と歩けば


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by f-doll | 2005-04-02 20:50 | 短歌(2004)

2004-11-24~30 赤い実

約束は詠む喜びといろいろな人とふれあうことの楽しさ

遠ざかる船に向かって大声で叫び続ける愛に似ている

あの人のくっきりとした輪郭をあらわすようなメールを見ている

悲しくて淋しいときは駅前のケーキ屋のドアを迷わずくぐる


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by f-doll | 2005-04-02 20:46 | 短歌(2004)

2004-11-19~21 六地蔵

思い出が立ち上りきて我が胸の底(そこい)の水を静かに揺らす

貴くてきれいなものを見続ける権利はきっと私にもある

人のいるところにあるは最低のものと同時に最高のもの

最高のものを探し続けなさいと吾におしえてくれた日の祖母


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by f-doll | 2005-04-02 20:43 | 短歌(2004)

2004-11-15~18 暗闇の中で

霜月の風に混じいる金色のはちみつに似た枯れ葉の匂い

君たちと乗り込む同じ船そして白い帆をあげ旅立つ朝(あした)

惜しみなく降りそそがれる君の愛 私は祈る 強くなりたい

暗闇の中で唯一できるのは輝くことと知っている目で


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by f-doll | 2005-04-02 20:40 | 短歌(2004)
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短歌にデジタルカメラで撮影した画像を添えています。お気軽にコメント(感想、おしゃべり、返歌erc)をどうぞ。リンクはフリーです。^^


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