花物語

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カテゴリ:やまとことば( 33 )

柳あをめる

やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに
                                       「一握の砂」 (石川啄木)


やわらかく青々と色づいた柳の芽が、北上川の岸辺が目に見えるようだ。
いかにも思郷の涙をさそうかのように。

・・・あまりにも有名な歌ですね。
人間だれもが抱く望郷の思いをせつなく詠っています。

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柳の花言葉: 愛の悲しみ・わが胸の悲しみ・素直・自由
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by f-doll | 2005-06-03 20:40 | やまとことば

雛罌粟(ひなげし)

ああ皐月(さつき) 仏蘭西(フランス)の野は火の色す君も雛罌粟(こくりこ)われも雛罌粟(こくりこ)
                    
                            与謝野晶子・「夏より秋へ」


5月のフランスの野原は雛罌粟の花が咲き乱れていて火のよう。
まるであなたの心のようね。
そしてそれはあなたを追って遠い日本からフランスまでやってきた私の心でもあるんだわ。


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しなやかに風にそよぐ雛罌粟(ひなげし)の奔放な風情、燃え立つような赤・・・。

与謝野鉄幹は晶子から離れてパリへ留学することになる。
新しい道が開けるようにと、晶子が勧めたものではあったが。
鉄幹を送りだしてはみたものの、恋しさに耐えられず、半年後、晶子自身もパリへと向かう。

晶子は生涯鉄幹を愛し続けた。けして平和な相思相愛の状態ばかりではなかった。
不倫・遠距離恋愛・三角関係・・・きれいごとでない恋愛というものを、晶子は味わいつくしたのでしょう。。。
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by f-doll | 2005-05-09 11:03 | やまとことば

杜若(かきつばた)

杜若(かきつばた)衣(きぬ)に摺り付け大夫(ますらお)のきそひ猟する月は来にけり

                                    大伴家持・万葉集より

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爽やかな五月を代表するお花のひとつですね。湿地に咲きます。
昔、杜若(かきつばた)の花の汁を衣にすりつけて色をつけるという優雅な行事があったそうです。
和名の「書き付け花」はそこからきたとか。
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by f-doll | 2005-05-01 18:15 | やまとことば

雲のはたてに

夕暮れは雲のはたてに物ぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて


                           詠み人知らず  『古今集』 




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はたて : 果て (果たて)

・・・夕暮れになると、雲の果てを見て物思いにふける。
あの空のように遠く高く、自分には手の届かない人を恋しく想うので。
恋の歌です。
作者は男性なのか女性なのか不明ですが、とても素直な心で詠んでいると思います。
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by f-doll | 2005-04-25 20:05 | やまとことば

山吹の

山吹の立ちよそひたる山清水 汲みに行かめど道の知らなく

                                     高市皇子



山吹がきれいにいる泉に清水を汲みに行きたいのになんとくやしいことだろう、私には道がわからないのです。
・・・山吹の黄色い花と清水、これはあきらかに黄泉(よみ)の国を象徴している。
死んでしまった愛する人を黄泉の国までも追いかけて行きたいという思いがこめられているそうです。
それほどまでに、高市皇子が愛したのは、どんな女性だったのでしょうか・・・?


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by f-doll | 2005-04-19 21:16 | やまとことば

何せうぞ くすんで

何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ

(詠み人知らず)



・・・どうする気だい、真面目くさって。一生は夢だ。ただ、狂えばいい。


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by f-doll | 2005-04-18 21:16 | やまとことば

天の海に

天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ


                       柿本人麻呂・万葉集より


夜空は海。雲は波。星は林。そこへ月の船が漕ぎ隠れつつ行く。



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by f-doll | 2005-04-18 21:09 | やまとことば

月の名前

新月(しんげつ): 朔(さく)の月。月の形は見えない。

繊月(せんげつ):二日月 旧暦で、月の第二日目の夜に出る細い月。

三日月 (みかづき):
朔(さく)を過ぎてから夕方西空に初めて見える細い月。その形は弓のほか、鎌や櫛、剣、舟にも例えられる。
・・・三日月~六日月:
若月(わかつき)、朏(みかづき)、眉月(まゆつき)、始生魄(しせいはく)、彎月(わんげつ)、初月(はつづき)、虚月(こげつ)、月の剣(つきのつるぎ)。

上弦(じょうげん):
満ちてゆく半月。夕方、南の空高くみえる。弓に張った弦が上向きになって見えるので上弦という。真夜中に弦を上にして沈む。
―別名―
弓張り月(ゆみはりつき)、弦月(ゆみはり)、恒月(ゆみはり)、半月(はんげつ)、破鏡(はきょう)、玉鈎(ぎょっこう)。

十三夜(じゅうさんや):
旧暦の毎月一三日の月。これからまさに満ちていく縁起の良い月として親しまれ信仰の対象にする地方も。八月十五夜の月を芋名月と称するに対して、豆名月・栗名月という。

待宵月(まつよいのつき):
翌一五日の月を待つ宵の意で、旧暦八月一四日の宵。
小望月(こもちづき)。満月直前の勢いに満ちた月。

満月(まんげつ):
旧暦一五日の満月の月。望(ぼう)、望月(もちづき)ともいう。特に八月一五日の夜は月見の佳節とし、月下に宴を張って詩歌をよむ。
―別名―
十五夜(じゅうごや)、名月(めいげつ)、三五の夕べ(さんごのゆうべ)。(3×5=15(十五夜)からくる言葉遊び)、天満月(あまみつつき)。


黄昏月 たそがれどきの月。三、四日頃の夕方に見える月。



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by f-doll | 2005-04-18 21:02 | やまとことば

月の名前 2

二十三夜 (にじゅうさんや)
:下弦の月。真夜中に出てくる月。

二十六夜 (にじゅうろくや)
:三日月を反転させた形の月。

有明の月 (ありあけのつき)残月 (ざんげつ)
:朝になっても沈まず残っている月。

雨夜の月 (あまよのつき)
:見ることのできない雨の夜の月のことをいう。転じて,存在するのに見えないもののこと。

昼の月 (ひるのつき)
:昼間に薄く見えている月。転じて,見えているけど存在感が薄いもののこと。


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by f-doll | 2005-04-11 10:45 | やまとことば

月の名前

満月の翌日の月を、十六夜 (いざよい)。

満月の二日後の月を、立待月 (たちまちづき)。
(月の出を,立ったまま,まだかまだかと待っていることから。)

満月の三日後の月を、居待月 (いまちづき)。
(月の出が遅くなるため,立ったまま待つには疲れてしまい,家の中で座って待つことから。)

満月の四日後の月を、寝待月 (ねまちづき)臥待月 (ふしまちづき)。
(月が出るのが遅くなって,寝て待たなくては出てこないことから。)

満月の五日後の月を、更待月 (ふけまちづき)亥中の月 (いなかのつき)
(夜が更けて、亥の刻の中頃(22時頃)出てくることから。


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by f-doll | 2005-04-11 10:42 | やまとことば
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短歌にデジタルカメラで撮影した画像を添えています。お気軽にコメント(感想、おしゃべり、返歌erc)をどうぞ。リンクはフリーです。^^


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